eコマース革命Yahoo!無料化そしてネット店舗

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2013/10/7 Yahoo!ショッピング・Yahoo!オークションで無料化・自由化という発表があった。その内容等々はネットはじめ各所メディアにあるので、違った視点から私なりの考えるところを書いてみようと思う。

Yahoo!の無料化はeコマース革命なのか?

実際はすべてが始まった訳ではない、仮定想像の域を出ないのだが何をもってeコマース革命かという定義の見方で結果は違ってくるのだろう。

IT界のeコマースにおいて無料化は、ある意味まちがいなく革命だろう。

今後ショッピングモール*ASPやポータルサイトに決済機能を持たせた*ASPといったビジネスモデルは苦戦するかもしれない。

( *ASP AplicationServiseProvider アプリケーションサービスプロバイダ)

無料化だが、出店・出品がタダというわけではない

 月額出店固定経費は無料だが、経費は数%かかる。しかし、これは販売経費だ。
さすがにそこまでの 無料! にはならないが、固定維持経費と販売経費とでは話が違ってくる。

Yahoo!ショッピング・ヤフオク!利用の費用は以下の2ヵ所にあります。

Yahoo!ショッピング よくある質問:出店すると料金はいくらかかりますか?

ヤフオク! 料金プランーサービス詳細

 

実は無料化より自由化の方が大胆

スクリーンショット 2013-10-09 12.14.07

外部リンクOK!と顧客メールアドレス自社所有OK!

従来eコマースASPで出店した場合これらには規制がかかっていて出来ないことが普通(?)で、ショッピングモールのお客様という捉え方であった。

どう良いのかというと

外部リンクが可能

▇ 自社WEBサイトへのリンク(誘導)は出来ず、会社概要(ショップ詳細)などは用意してあるテンプレートを利用して作る。
とても充分とはいえず、会社のイメージや商品のイメージも限定的、規格的なものしか提供が出来なかったが、自WEBにリンクすることで解消されるだろう。

顧客のメールアドレス所有が可能

▇ 今まではショッピングモールのお客様に案内を出す場合にはモール経由で手数料を払って行うので、一般定例的な案内しか出来なかった。

購買者にとって、必要ないメールは次第に迷惑メール化してしまうという事が起こりえた。

自社で管理出来るということは、お客様に合わせたメールを作成して送ることが出来る様になる。
本当の意味でのコミュニケーションが可能になるでしょう。

これが出来ないので、商品や販売計画によっては大手ショッピングモールへの出店より自社WEBでコマース機能追加の方が将来的にはメリットがあるという事もあった。

 

日本国内2大eコマース 楽天市場とYahoo!ショッピング

今の段階でどちらが・・という評価はここではしない。

 1点だけあげるとすれば、集客のトラフィック(ネットで集客しやすい、商品まで誘導しやすい)は、楽天市場とYahoo!ショッピングでは、楽天市場に軍配が上がる。

簡単な参考例として画面キャプチャで示すとする。

条件:ジーンズはリーバイスの501のノンウオッシュと決めている。
サイズは32インチ、型番・製造国にはさほどこだわりはない。

インターネット検索で単純に『 リーバイス501 』と検索してみると

スクリーンショット 2013-10-09 1.09.41

google検索結果リーバイス501

スクリーンショット 2013-10-09 1.10.15

Yahoo!検索結果リーバイス501

上のGoogle検索結果画面では、右の広告にYahoo!ショッピングに出店者の広告が表示されているものの広告を除いた検索結果としてはオフィシャルと画像の次の3番目に楽天市場内の検索結果一覧ページが出てくる。

次に下のYahoo!検索での画面でも広告を除くと公式サイトの次の2番目がやはり楽天市場内の検索結果一覧ページである。

2番目3番目と上位検索結果のページは、楽天市場内のショップ限定ではあるが探している『リーバイス501』を売っているお店の一覧であり、価格などが比較しやすいページだ。

ここをクリックして楽天市場に飛んでいった場合のユーザーが再度サーチして他店にいくという割合はどれだけあるだろうか?

サーチエンジンからの集客に関するトラフィックは、楽天市場の方が勝っているといえる。

Yahoo!ショッピングに出店や自サイトでネットショップを運営している場合は、自社での宣伝広告戦略を行わなければいけない。

サーチエンジンからの集客トラフィックという限定された条件のみを取り上げてみたが、ネットにおいてのサーチエンジンというのはニーズを求めるユーザーからは唯一の入口だと私は考えている。
楽天市場の方が販売しやすい。といわれる理由の大きな理由のひとつだと考えている。

利用者側 ネットで物品を購入する という行為だけを考えると何が変わるだろうか?

 Yahoo!ショッピングの出店料と利用料が無料となることで、他社のショッピングモールに出店している同商品と比べると安く買えるようになるのではないか。という意見があるようだ。

shopping_cart私は、期待するほど安く買える様になると思っていない。

もちろん出店者の裁量次第で違ってくると思われるが、ネット通販で成功している店舗にとって無料化はもちろん嬉しいニュースに間違いないけれどその差額をもって即、消費者の期待に応えられるほどの販売価格への還元ができるとは考えにくい。

もちろん数十万円の高額商品であれば、多少の違いは出せる運営店舗もあるかも知れないが、一般的消費商品の1万円以内の商品で楽天市場に出店している同商品との価格差を付けられるとは思えない。

利用消費者にとってネットショッピングで同一の商品がほぼ同じ価格であった場合に選択の考慮点は

支払い方法 送料 配送までの時間 ショップの所在 信頼性 購入時のポイントなどがあげられるが、この中でも 送料 ポイント 信頼性 これらはかなり大きいウェイトを占める。

現在日本でのショッピングモールといえばほぼ間違いなく楽天市場だという答えが返ってくると思う。もちろん好みは別として。

楽天市場はショッピングモールASPとして長く日本での地盤を築いてきた。

出店ショップは知らなくても楽天市場の中に出店しているというある種のブランド的信頼性もある。

各店のみではなく楽天市場全体で使えるポイントの存在も大きい。
高級ブランド品のドレスを買った奥様がポイントで旦那様の他店舗の靴下ぐらいはおまけで買えるのである。こういった利用法が一般的になっているのは強い。

他にも自社のeコマースサイトとの比較や、昨年ほどから数社サービスが始まった無料のカートシステムとのメリットデメリットも引き合いに出そうとも、消費者側からの視点で考えると

Yahoo!で検索すればインターネット上にある自分のニーズに合った商品がすぐ見つかって買える。

という孫会長の言葉通りになるまでは、Yahoo!の無料・自由化の恩恵はさほど感じ得ないかもしれない。

 

 

 インターネットでeコマース店舗 商品販売側にとってはどう変わるのか?

イメージ

Yahoo!もショッピングには、それなりに力は入れてきていた。今現時点、どちらかひとつに出店するとすれば選択される可能性が高いのは楽天市場の方だろう。

個人的な意見で申し訳ないが、Yahoo!ショッピングは
ショッピング ポイント 広告 それぞれサービスは揃っているが一体感がなく少し扱いにくいところがあった。

例えは悪いが、縦割り行政的で連動しているようで手続きがそれぞれ必要、ことショッピングへ出店して商品を売る。という目的だけを考えると楽天市場の方が手厚く揃っているような印象を持ちやすい。

楽天市場を純粋にネットショップASPとして見た場合には、専業らしくそれなりに良く作られていて最初はとまどっていても使い出すと全機能何とか使える様になる。

では、ネット店舗運営者にとっての楽天市場は最良の選択なのか?

個人サイトなので遠慮なく意見を申し上げるとするならば、最良とはいえないし、反意の最悪でもない。

そもそも、ネット店舗を展開するのであれば、楽天・Yahoo!だの他にAmazonだと、沢山のあるASPの評価も選択も考慮する必要がない問題である。

可能な限りすべてのASPを利用するのが理想だと考える。が、実際は管理コストなどを計算するとすべてへの出店は現実的とは言えない。

最低でも楽天市場・Yahoo!ショッピング・Amazonの3社程度のショッピングモール出店は計画に入れるべきだろう。

今回の無料化・自由化はどう影響するのか?

Twitterなどでは楽天つぶしなどという話題も目にしたが、そういう事ではないと考えている。

Yahoo!で検索すればすべてのモノがインターネットを通じて買えるようにしたい!
(だからインターネットの入口は[検索は]Yahoo!を使ってね、広告も出してね、Yahoo!のサービスをどんどん使ってね)

という孫会長の話にウソはないだろう。

Yahoo!ショッピングが無料化と自由化されたからといって、現店舗やこれから出店する店舗の運営に大きな変化がすぐ起こるとは考えにくい。

出店料がタダになれば出店はしやすいだろうし、自由化で自店で顧客情報を管理もしやすくなるし自社のWEBサイトへの誘導も可能になることで、違う形でのコミュニケーションやサポートもぐっとやりやすくなる。

先に最低でも3社ぐらいのショップを開店すべきと書いたが、商品・事業予算等の関係上いずれかを選ばなければならない場合もある。

商品の特性や販売ターゲット等々マーケティング的に絞りながら苦渋の選択をしなければならないという状況で、今回の無料化というのは、Yahoo!ショッピングか楽天市場かの2択をしなければなからなかったオーナーには朗報だ。

必要なコストの軽減が見える。

しかし、ただそれだけである。
(価格方面で対抗するなどというミスを楽天が犯さない限りの話しだが・)

楽天には価格以外のネットショップASPとしての顧客満足度の向上に力を入れて欲しい、それが日本のeコマースの将来にもつながるのだろうと思っている。

 

 この機会、eコマース革命に参加したい

ここからは、出店側というよりも私のコンサルティング的立場から書きたいとおもう。

Yahoo!ショッピングのeコマース革命は個人の出店も可能となっている。

これは大きい!

たとえば、趣味からはじめた手作りの手芸品があったとする。

たまってきたし、次の材料費にでもなれば・・と販売したいと考えた場合

  • 今まではネットオークションにだす
  • ブログなどに書いて問合せを待つ
  • 友人と共同もしくはひとりでWEBサイトを立ち上げてショッピングカートレンタルしてショップを作る
  • 基本無料で商品点数に限りがあるなどの制約はあるが決済機能付きの無料サイトを活用する

などという方法をとる必要があったのだが、ここにYahoo!ショッピングに店を持つ!という選択肢が入ってくる。

だから出店すれば売れる!!と考えてはいけない。

 ネットショップを開業するにあたり

コンサルティングをすすめていく中で、お客様と多くの時間を割かねばならない件がある。

それは、インターネットで商品を販売する際のお客様の意識の再確認である。

そして例外は少なく、とても沢山の時間を費やすことになる。

例外をあげるとすれば、

  • 他では買えないオンリーワン的な商品やマニアックな商品
  • 名前を聞けば容易にその商品が頭に浮かぶ、認知された商品
  • 既にブランディングされたメーカーの商品

ほかにも例はあるだろうが、要は店先に並べて置いて商品名とキャッチ程度のPOPがあれば売れていく商品は比較的eコマースショップで販売しても成功しやすい。

インターネットで商品を販売しよう、eコマースショップを立ち上げたい。オーナーとコンサルティング前にお会いして 「インターネットの店舗を立ち上げるのは?」と聞くと必ずといっていいほど返ってくる言葉がある。

▶ インターネットは無店舗でモノを売れるので、コストがかからない

▶ 顧客の囲い込みが出来る

▶ 他店より安く売れば必ず・・・等々

というこれらは間違いではないが、勘違えて解釈しやすい言葉だ。

他店より安く売れば・・というのは、資金力があって自社製品で薄利多売の商品を製造販売可能であれば実現出来るだろうが、価格競争の渦にのまれて撤退していったオーナーさんを沢山知っている。決してやる必要のないネットショップだと思っている。

それ以外の2つの勘違いを簡単に説明すると

コストをかけず商品を売ることが出来る

これはについては

国内全土をマーケットと考えた場合に、実店舗を全国に展開し運営するよりもコストがかからないのであって、コストがかからない=限りなく0というわけではない。

迅速な対応やインターネット店舗の管理には、当然プロの人材が必要不可欠で
これはITに詳しいというのではなく、商品販売のプロという意味での人材。

アルバイトや事務パートでまかなえるようなスキルではないし、販売経験のないWEBデザイナーが簡単にできる事でもない。これは人材の資質次第で、絶対間違いないという訳ではないが、
最低限、育成までの人材教育投資は必要である。

顧客の囲い込みが出来る
マーケティングでよく目にする囲い込みという言葉は、私個人的には好きではないのであまり使わない。が、常連客・お店のファンという言葉に変換して書く。

これは、そういう仕組みを有料で利用する方法をとれる場合と、店舗側で独自に顧客とのコミュニケーションツールを管理できる場合のことで、実店舗のように数回の購入者が常連客という考え方は成立しづらい。

そもそもネットで商品検索して、他店と比較し少しでも安い商品を買ったからといって次回も検索も比較もせずに再度そのショップで買う理由はお客様にあるだろうか?
何も保証がない、実店舗であれば接客がイケメンだったとか感じよくカワイイ子だったとか商品ディスプレイが印象的でわかりやすかっただとか物理的に近かった。などの理由は見つけられるがたった1度、PCのマウスでクリックした店舗と何の繋がりを作れるのだろう。

ネットショップにおいては、実店舗以上に購入者との細やかなコミュニケーションが必要となる。
対応ひとつで良くも悪くもなってしまうのは、やはり実店舗の接客と同様である。
忘れてはいけない重要ポイントである。

 

 長くなったので最後に

 Yahoo!のeコマース革命については、ドラスティックに何か急変があるとは考えにくい。が、期待は大きい。

 ネットで販売をする。という事だけにフォーカスした場合、楽天市場はASPとして今後も活躍するだろう。

▇ 中小・個人のeコマース参入のハードルは下がり、手軽にeコマースに参入できるようになるが、インターネットへ出店・出品したモノが売れる保証はないことを認識すべき。

 商品を販売するには必ず販売経費・必要経費が必要で、販売には実店舗+インターネット活用の戦略・戦術が必要不可欠。

 eコマース・SNS・BLOGなどの中心になるHUB機能としての自社WEBサイト所有と運用は必須条件となった。

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